Blog薩摩川内・姶良で建築家と建てる家|工務店が「デザインカーサ」を選んだ理由と設計の進め方

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2026-09-14

こんにちは。ツクリエの古里です。朝夕の風にわずかに秋の気配がまじるようになりました。過ごしやすい時期になると、モデルハウスにお越しになるご家族が増える季節でもあります。そこでよくいただくのが「うちのような普通の家族でも、建築家に設計をお願いできるんですか」というご質問です。大工から出発した私が、なぜ建築家と組んで家をつくることを選んだのか。今日はその話をさせてください。

この記事のポイント

  • 建築家の設計は「かっこいい家」をつくるためではなく、その土地とその家族にしかない答えを出すための手段です。
  • ツクリエは建築家が設計する住まい「デザインカーサ」をご提案し、設計と施工の両方に責任を持ちます。
  • 打ち合わせに専門知識は要りません。必要なのは、日々の暮らしをありのままに話していただくことです。
  • 2025年4月からの省エネ基準適合義務化と構造ルールの見直しで、設計の力はこれまで以上に住み心地を左右します。

なぜ大工出身の私が「建築家と建てる家」をすすめるのか?

私はもともと大工です。若い頃から刻みや建て方の現場に立ち、木を組み、屋根を掛けてきました。だからこそ、図面には現れない部分の大切さがよく分かります。同時に、現場を積み重ねるうちに、もうひとつ強く感じるようになったことがあります。それは「良い施工は、良い設計があってはじめて活きる」ということです。

どれだけ丁寧に施工しても、間取りそのものが暮らしに合っていなければ、住み心地はよくなりません。北向きのリビングに大きな窓をつけても光は入らず、動線が交差した台所ではいつまでも家事がしにくいままです。逆に、設計の段階でその土地の光の入り方や風の抜け方を読み切っていれば、特別な設備に頼らなくても心地よい家になります。

その設計を、専門としてとことん突き詰めるのが建築家という仕事です。ツクリエがカーサ・プロジェクトの「デザインカーサ」をご提案しているのは、建築家の設計力と、私たちが現場で培ってきた施工の力を、ひとつの家のなかで合わせたいと考えたからです。設計だけでも、施工だけでも足りない。両方がそろってはじめて、長く愛される住まいになると思っています。

建築家が設計すると、家は具体的にどう変わるのか?

「建築家の家」と聞くと、個性的な外観や奇抜な形を思い浮かべる方もいらっしゃいます。けれど実際に打ち合わせに立ち会っていて感じるのは、建築家がいちばん時間をかけているのは見た目ではなく、敷地の読み解きだということです。

敷地の条件を「制約」ではなく「手がかり」に変える

薩摩川内でも姶良でも、条件のよい土地ばかりが手に入るわけではありません。南に隣家が迫っている、道路から一段低い、細長い形をしている。こうした条件は、ふつうに考えれば制約です。ところが建築家は、その制約を手がかりに変えてきます。南がふさがっているなら光は天から採る。細長いなら、その長さを気持ちのいい奥行きとして使う。土地の弱点をそのまま持ち味に変える発想は、何度立ち会っても新鮮です。

「部屋数」ではなく「暮らし方」から間取りを組み立てる

もうひとつの違いは、間取りの組み立て方です。ふつうは「4LDKで、和室があって」と部屋数から入りますが、建築家は暮らし方から入ります。朝は誰が何時に起きるのか、洗濯物はどこに干して、どこにしまうのか。休みの日に家族はどこで過ごしているのか。そうした話をひととおり聞いたうえで、ようやく線を引きはじめます。

だから出来上がった図面には、たいてい「思ってもみなかった提案」がひとつかふたつ入っています。玄関とキッチンを直接つないだ土間、あえて天井を下げて落ち着かせた読書コーナー。実際に薩摩川内市永利町では、建築家と一緒に考えた平屋とロフトの住まいも手がけました。ご家族の話から生まれた形は、既製の間取り集からは出てこないものです。

デザインカーサは、どんな流れで形になるのか?

ここが、多くの方がいちばん気にされるところだと思います。建築家に依頼すると聞くと、遠い存在の先生と難しい話をするようなイメージがあるかもしれません。実際の進み方は、もっと素朴です。

まずは私たちツクリエが窓口になって、ご家族のご希望と土地の条件をうかがいます。ご予算、ご家族の人数、暮らしのリズム、土地がお決まりならその敷地の状況。この段階では専門的な話は一切いりません。「洗濯物を室内に干したい」「愛犬が走り回れる場所がほしい」といった、ふだんの言葉で十分です。

その内容をもとに設計へ進み、プランをご提案します。図面が出てきたら、また一緒に見て、直して、また見る。ここで大事にしているのが、施工する私たちが必ず同席することです。設計と施工が別々に動くと、図面の上では素敵でも、現場で無理が出たり、住みはじめてから掃除が大変になったりします。現場を知る立場から「ここはこうしたほうが後々ラクです」とお伝えできるのは、工務店が間に入る大きな利点だと思っています。

そして着工。図面が実際の木や壁になっていく過程は、何度立ち会っても気持ちが引き締まります。詳しい進み方は 家づくりの流れ のページにもまとめていますので、あわせてご覧ください。

建築家に頼むと、費用や打ち合わせは大変になる?

正直にお話しすると、打ち合わせの回数は、規格の決まった家を選ぶ場合より多くなります。暮らし方から組み立てるぶん、決めることが増えるからです。ただ、その時間を「大変だった」とおっしゃる方は、私の実感としてはあまりいらっしゃいません。むしろ「家族で暮らしについてこんなに話したのは初めてだった」と言っていただくことのほうが多いのです。

費用については、デザインカーサは建築家の設計があらかじめ仕組みに組み込まれた商品です。設計事務所へ個別にお願いする場合とは費用の考え方が異なりますので、最初の段階で総額のなかにどう含まれるかをご説明します。ツクリエでは建物本体だけでなく、土地の造成や地盤改良、外構まで含めた総額でお話しすることを大切にしています。あとから想定外の金額が出てくることが、家づくりでいちばん心を疲れさせるからです。

また、専門知識がないことを心配される必要もありません。図面の読み方や仕様の判断は、私たちスタッフが通訳役を務めます。ご家族には、暮らしの希望をそのまま話していただければ十分です。どんなスタッフが担当するかは スタッフ紹介 のページでご覧いただけます。

2026年の家づくりで、設計の力がこれまで以上に効く理由とは?

近年、住宅をめぐるルールが大きく変わりました。2025年4月から、新築の住宅には省エネ基準への適合が義務づけられています。あわせて、木造住宅の建築確認における審査の範囲が見直され、これまで審査が省略されていた規模の住まいでも、構造や省エネに関する資料の提出が求められるようになりました。断熱材や設備で建物が重くなることをふまえ、必要な壁の量や柱の太さの考え方も改められています。

これは家づくりにとって、とても健全な変化だと思っています。同時に、設計の役割が重くなったことも意味します。断熱を厚くすれば壁は厚くなり、窓を大きくすれば熱の出入りも構造の負担も増える。性能とデザインと暮らしやすさは、どこかで必ずぶつかります。そのせめぎ合いをうまくまとめる作業こそが、設計です。基準を満たすだけなら計算で足りますが、基準を満たしたうえで気持ちのよい家にするには、やはり設計の力が要ります。

ツクリエの家は高気密高断熱と計画換気(第一種換気)を土台にしています。この土台があるからこそ、建築家の描く大きな開口や吹き抜けも、住み心地を損なわずに実現できます。住まいの性能についての考え方は 住まいの性能 のページにまとめています。

資金の面でも、早めの相談が効いてきます

資金計画についても触れておきます。2026年8月の時点では、住宅ローンの変動金利は主要な金融機関でおおむね1%前後の水準まで上がってきており、長期の固定金利も上昇の基調が続いています。金利は毎月動きますので、実際の数字はそのつど金融機関でご確認ください。

補助制度についても、国は省エネ性能の高い住宅への支援を続けています。ただし制度の名称も金額も年度ごとに変わりますので、最新の要件は国土交通省など公式の窓口でご確認いただくのが確実です。当社でも、お客さまの計画が対象になりそうな制度をご案内しています。設計に時間をかける家づくりでは、申請の時期から逆算してスケジュールを組むことも大切になります。

まとめ|設計と施工、その両方に責任を持つということ

建築家と建てる家というと、特別な人のための贅沢のように聞こえるかもしれません。けれど私が思うのは、その逆です。限られた土地、限られた予算、こうしたいという家族の願い。制約が多いときほど、設計の力は効きます。ありあわせの答えではなく、その土地とそのご家族にしかない一つの答えを出すために、建築家という専門家がいるのだと思っています。

そして、その図面を実際の建物にするのが、私たち工務店の仕事です。大工として木に触れてきた者として、良い図面を任される緊張感と、それに応えられたときの手応えは、何ものにも代えがたいものがあります。設計と施工、そのどちらにも責任を持つ。それが栄匠建のかたちです。

姶良市のモデルハウスでは、設計によって空間がどう変わるかを、実際の広がりや光で感じていただけます。図面や写真では伝わりきらない部分ですので、ぜひ一度足を運んでみてください。お待ちしています。

栄匠建株式会社 古里 公司

栄匠建(ツクリエ)について

栄匠建株式会社(屋号 TOCRE-IE/ツクリエ)は、鹿児島県薩摩川内市の注文住宅会社です。姶良市にモデルハウスを構え、建築家が設計する住まい「デザインカーサ」もご提案しています。大工出身の代表のもと、見えない部分まで手を抜かない家づくりを大切にしています。

建築家との設計:土地と暮らしから考える、デザインカーサのご提案。
高気密高断熱:鹿児島の夏も冬も、一年中心地よく過ごせる住まい。
計画換気(第一種換気):新鮮な空気を計画的に入れ替え、空気環境を整えます。
耐震・耐風への配慮:台風の多い鹿児島で、地盤から丁寧に。

薩摩川内・姶良で建築家と建てる家をお考えの方へ。まずは資料をご覧ください。

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よくある質問

Q. 建築家に設計を頼むと、費用はどれくらい上がりますか?

デザインカーサは建築家の設計をあらかじめ仕組みに組み込んだ商品のため、設計事務所に個別依頼する場合とは費用の考え方が異なります。総額のなかで設計にかかる分を含めてご提示しますので、打ち合わせの初期段階で全体の予算と一緒にご確認いただけます。土地の造成や外構まで含めた総額でお話しするのが栄匠建のやり方です。

Q. 建築家と打ち合わせをするのは、専門知識がないと難しいですか?

専門知識は必要ありません。むしろ大切なのは、休日の過ごし方や家事の順番、来客の頻度といった日々の暮らしの話です。図面の読み方や仕様の判断は、栄匠建のスタッフが間に入って通訳役を務めます。ご家族は暮らしの希望を素直に話していただければ大丈夫です。

Q. 建築家が設計した家は、住みにくくなったり掃除が大変になったりしませんか?

見た目だけを優先すればそうなることもあります。だからこそ、施工する工務店が設計の段階から関わることが大切です。ツクリエでは現場を知る立場から、掃除のしやすさ、収納の量、将来のメンテナンス性を設計に反映させています。暮らしはじめてからの使い勝手まで含めて検討します。

Q. 平屋でも建築家と一緒に設計できますか?

できます。むしろ平屋は敷地の使い方や採光の取り方で完成度が大きく変わるため、設計の力が効く住まいです。薩摩川内市永利町では建築家と考えた平屋とロフトの住まいも手がけています。施工例をご覧いただくとイメージがつかみやすいと思います。

Q. 2026年に家を建てるとき、法律や補助金で気をつけることはありますか?

2025年4月から新築住宅には省エネ基準への適合が義務づけられ、木造住宅の構造の審査範囲や壁量の考え方も見直されました。補助金は年度ごとに制度と要件が変わりますので、最新の情報は国土交通省など公式の窓口でご確認ください。栄匠建でも、対象になりそうな制度をご案内しています。

執筆者プロフィール

古里 公司(ふるさと こうじ)/栄匠建株式会社 代表取締役。大工として現場でものづくりを学び、いまは鹿児島県薩摩川内市を拠点に注文住宅を手がけています。姶良市のモデルハウスでは、建築家が設計する住まいや高気密高断熱の住み心地を体感いただけます。会社の詳しい情報は会社概要をご覧ください。

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